富野由悠季監督 講演内容42013年04月04日 22:48

 3月31日に開催した明治大学 「未来社会構造シンポジウム」での
 富野由悠季監督の講演内容のまとめの続き、4回目最終回です。

 富野由悠季監督はセッション3:未来社会想像・創造で登壇され、
 「1000年の夢をもたせる
  -宇宙時代の社会問題を子供に理解してもらう必要性-」と題して、
 ご発言されました。
 (富野由悠季監督が登壇して30分程お話されました)
 今日は19分頃~29分頃(最後)までの内容をまとめました。
 文中「・・・」や「??」は、言葉が聞き取れなかった所です。



 「たぶん実際に50年近くたって、スペースシャトルの話をすれば
 解り易いでしょう。
 たかがISSに行くまでの一人か二人の人間を運ぶための
 スペースシャトルです。
 あれでさえ、アメリカ議会はですよISSにまだ有人活動
 人間がいるにも関わらず、スペースシャトルの運航をやめるって
 いっちゃったのよね。
 議会が言ったんですよ。
 基本人殺しでしょ。
 だけど今みたいな論調でシャトルの運航を止めると言う事を
 掲げたメディアがいたら教えて下さい。
 つまり我々はどれだけ???を持って宇宙開発を理解しているか
 と言うと、殆んどしていない。
 殆んどガキ! ガキの集団だ!NASAも含めてって言い切ります。
 何故そんな事が言い切れるかって、一度だけヒューストンに
 見学に行った事があります。
 あそこで働いてる人がワーッと富野さんサイン下さいって、
 ワーもうやだーって、思いましたもん。って言ういいよな
 話はわざと楽しくしてます。
 そうしませんと、えらい??になるからです。
 つまりヒューストンでも実際ソユーズの現物って言うのも見せて
 まらいました。
 みせてもらったけどほんとに実感しました。
 スペースシャトルって実際に、ヒューストンに置いてあるのは
 訓練用のモデルなんですけれども、当然実寸大です。
 スペースシャトルってものすごく大きいのよね。
 バカみたいに大きいの。
 その隣にソユーズのこんなの見たら。
 隣のソユーズこれ3人乗って帰ってくるの、ひぇ~
 ひぇ~だけれども、その時えーと野口さんと方とお会いした時
 なんだけれど、その時野口さんとご一緒した事なんです。
 だけど現実問題としてどっちが安心できる?
 僕がソユーズの???の方が安心できると思うんだけど。
 つまり、えーと、大気圏突破、それだけの構造体としての
 シャトルとソユーズを考えたら、こっち側だよね。
 そしたら野口さんもそういいました。
 って言う事はつまりスペースシャトルのプランニングが
 どう言う風に立ち上がって、どう言う形でああいう風に実用化
 されたかって事は、詳細はしりません。
 詳細は知りませんがどの様な???画がきた時に、
 スペースシャトルのデザインを見た時にびっくりされたのは
 てめ~大気圏突破するのに翼を付けるな! なんです。
 で、それをあまりにもSF的に考えたバカが集まって、
 やぁ~NASAでやるんだったらこれだけの予算がでるんだったら
 今要するにソビエトを叩くんだったら、これくらいの物が
 いるぞ!
 って言う心がなかったら絶対に言わせませんからね。
 絶対そう言う気分なの。
 スペースシャトルでひょっとしたら、爆撃するくらいの事
 考えてたんじゃないのかなって思えるくらい、
 あの、貨物室でっかいですよ。
 原爆が100発くらい積めるかもしれない。
 って言うのはオフレコにして下さい。
 絶対にこんな事ネットに流すなよ! (場内www)
 もう流れてる?
 やったやついたら本当に殺すからな!(笑)
 (場内www)
 あの~、って言う様な輪郭を見てお分かりになると思うんです。
 そして、現に昨日の報道でもソユーズがついに最短でISSに
 行った、みたいなニュースを聞いた時に、本当に嬉しく思うと
 同時に宇宙に行けると言う事は、あの低軌道のたかが350キロ
 行くのにあれだけの手間をかけてやらなければならない。
 それだけで、どれだけの物資が運べるのか、みたいな事を
 考えた時に、だいたい宇宙って言うのは人が暮らすのには
 え~と、無駄なのでは。
 いや、持ち時間なんです。
 すみません。
 もう完全に突破して(笑)
 え~急いで話を端折ります。
 え~ですから目的設定ができないんだから。
 だからそうは言っても夢と希望を持たせなければ
 いけないからと言う事で、宇宙エレベータと言う構想は
 あってもいいと思います。
 あってもいいと思うし、実際に宇宙エレベータに関して言いますと
 現実的に静止衛星起動の倍の長さまでケーブルを伸ばして
 回してみせるくらいの事をやってみせる必要があるんじゃ
 ないかと言うふうに思っております。
 その事はどういう事かと言うと、宇宙エレベータのプランで
 なんとしても気に入らない事があるのは、僕は数式が
 読めないというのもあるんですが、本当に惑星運動の外力が
 あの10万キロメートルの細いワイヤー機材、紐って言う物を、
 365日ですよ、10年ですよ、50年ですよ。
 回る?
 そう言った時に思った事は、自然界って言うのはきっと凄い
 事だと思うのは、もし天体の運行が定常的に安定している
 ものであれば、って話です。
 安定しているものであればって言う条件をつけましたよ。
 その外力を打ち消すような、ようするに宇宙エレベータの
 ケーブルの形とか張り方って言うのはあるのではないかとは
 思います。
 だけどこれはやっぱり実験して欲しい。
 そうでなければそのままで物を運んだり人を運んだり
 してもらっては困る。って事なんです。
 と同時にその事で宇宙の交通機関のあり方、???の考えも
 とりきるだろう。
 そしてもう一つ重要な事があります。
 交通手段が成立する為の絶対条件が一つあるんです。
 その絶対条件と言うのは、行く先に何がなければならない。
 この場合宇宙に先程言った通り、宇宙に行っても何も
 ありません。
 ただ一つだけ可能性がある物が現在の工学で考えられる
 現在の発想が一つあります。
 静止衛星軌道、低軌道でもいいでしょう、だけど基礎的には
 静止衛星軌道です。に、太陽電池パネルをはる。
 はると言う事です。
 太陽電池パネルを静止衛星軌道上にぐぅっともし設置する
 事ができたら、ターキムハー(?)とかテレミット(?)以上に
 見ものになりますから、観光資源になります。
 つまり、行く先にそう言う物があり、尚且つ太陽光発電パネルと
 言うのはエネルギーを地球上でなくって、宇宙点で発生させて
 それを地球で利用する事になれば地球を汚染させないで済む。
 このくらいの事なんだったら地球が住めない様にする。
 様ななるんじゃないかと、とまあ、何よりも交通機関の
 意味が発生するんではないか。
 せめてその程度の夢と言うものを子供達に与える事によって、
 さあ、これは本当に可能なのかどうなのか、ここが敵に
 できるのかできないのか、それからお前らほんとうに
 天体と言うものが定常的に安定的に運行していくものなのか
 していないものなのか、もっと精査しろ。
 みたいな事、正面知識だけでなく、もっと解る様になって
 くれば人のインテリジェンス?少し上がるんじゃないのかな
 と思いますので、思います。
 そして出来る事ならばコリプとアカミの世界で、時には
 それを意識し、時には今夜日本は勝って欲しいなって
 思いますが、私はこういう歳なので御勘弁頂きたいと
 思います。
 そう言う事で、え~時間切れなのでここできだい(?)に
 させて頂きます。
 御清聴してくれた? 
 ありがとうございます。」


以上が、富野由悠季監督による、発言内容です。

各セッション終了後には、総合ディスカッションが行われました。
そちらの内容もまとめたいのですが。。。
余力があったらって事で御勘弁を(^^;;

 富野由悠季監督にサインをいただきました
 富野由悠季監督の講演内容1
 富野由悠季監督の講演内容2
 富野由悠季監督の講演内容3
 

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