富野由悠季監督 講演内容22013年04月02日 20:53

 3月31日に開催した明治大学 「未来社会構造シンポジウム」での
 富野由悠季監督の講演内容のまとめの続きです。

 『時間がある時に少しずつアップしていきます。』


 富野由悠季監督はセッション3:未来社会想像・創造で登壇され、
 「1000年の夢をもたせる
  -宇宙時代の社会問題を子供に理解してもらう必要性-」と題して、
 ご発言されました。
 (富野由悠季監督が登壇して30分程お話されました)


 今日は5分頃~13分頃までの内容をまとめました。
 文中「・・・」や「??」は、言葉が聞き取れなかった所です。



 「そして、この10年来なんらかの流れの中で各界の専門家の方に時々
 お会いする事がありまして絶望する事があります。
 だから僕は現代の建築家を??します。
 どう言う事かと言うと50年経ったら平気で建て替えるんです。
 それは地球空気があって水がある地面がある、そう物が無い所で
 人が暮らせるスペースコロニー作る事ができるか、出来るわけ
 ないよね。それが実感です。
 この出来るありえないよねって言うのは、シリンダー型スペースコロニー
 基本構造をご存知の方お分かりになると思います。
 あんな細長い外側だけが外版で作られた物を、365日1G発生する
 だけの回転を構造的コンスタントにやらせる事ができるか、
 できたらやってみせてくれよ。なんです。
 あんなやつはたかがアニメだからやってみせてる。
 所がガンダム世代と言われてる人達の中には、ある時
 ???話ですよ。
 だってアメリカでああ言う大きな・・・えっと、サイクロンの
 名前忘れましたけど・・・(外部からカトリーヌと)
 カトリーヌの事があった後に本当に復興するのが大変なんですよね
 時の大統領の名前忘れましたが、日本で講演した時に手を挙げた
 学生がスペースコロニーに行けばいいんじゃないですか。って。
 人の認識力ってそんなもんなんです。
 そして、ガンダムって作品が一番うけた支持された理由は
 どこにあるかって言うと、僕が勝手にこういう風に理解しています。
 この説明は何度かファンの間では知ります。
 人型の乗り物の中から気密性がある乗り物だったら宇宙に置いても
 いいだろう。ではないんです。
 宇宙と言うのは何もない所なんです。もしそこに一人でほっぽり
 だされた時に、我々が何を持って安心する事が出来るかって事を
 考えました。
 そうすると動物と言うのは同類の形を見ると安心するんです。
 ましてそれが異性であればかじりつきます。
 人型と言うのはつまり宇宙兵器としての人型と言うのは
 伊達じゃないんです。
 人型が向こうに見る事が出来ればおそらく安心できる。
 あいつの所に行けば一緒にいられるかもしれない。
 そうでもなければ、ここ2・30年、世間に流布している
 スペースシャトルの宇宙の写真でお分かりになると思う。
 何もないんですよ。足場も無いんですよ。
 もっと自由な事があるんですが、宇宙ものの作品を作っり見たり
 企画する人は根本的に忘れる事が一つあるんです、空気が無いん
 ですよね、水が無いんですよね。
 そうするとそれが、空気と水が無いと言う事がどういう事
 かと言うと、さっき言った事です。
 今の建築屋さんが平気で大手ゼネコンの人達が平気で
 100年後には建て替えるんだからいいんだよって言ってる
 構造体のお金の問題、労力の問題
 考えた時に、今の日本人の建築家って言うのはなんでひどい人々
 なんじゃないか。インテリジェンスって何処を???だろうか。
 って言う事を考えるんじゃないでしょうか。
 我々は金融経済の要するに手先になって、消費をする経済活動を
 続けているんです。ずっと。ずっと続けてるんです。
 ずっと続けてるんです。ずっと続けていられるんだと思ってるんです。
 これから1000年地球がもつか!
 簡単な話です。
 もつわきゃねぇだろう。
 だから我々は地球号と言う星に住んでいるだけ、まさに地球号なんですよ。
 ひょっとしたらスペースフォート(コロニー)と同じかもしれない位に、
 脆弱な物だと思わなくちゃいけない。
 脆弱と言う風には思いたくない。
 思いたくなければどういう風に思うか。
 有限な物の形でしかないその資源を奪い合って100億1000億
 人間が住めるか?住めるわきゃない。
 何故。この言葉を我々はコモンセンスにする事ができないんだろうか
 って言った時に、近代ではできない、・・・・・どうのこうの、
 社会学論を含めてなんだけども、そんなもんくそっくらえなんです。
 ただ、今一瞬だけ社会学の事ばかにしたけども、実を言うと
 民族の文化の対応性とか、それからそれが人類の歴史を、1万年って
 いいのか、3000年っていっていいのか、5000年っていったか
 わかりませんけども、我々がこう言う様な文化文明を確立して
 行きましょう。
 これで我々は幸せ。
 えっと、どっかからミサイルが飛んで来なければ幸せなの。
 だと思った。
 正にこの何にもない僕の幸せ感がひょっとしたら暮らしかも
 しれない、動物が本来求めているものかもしれないと言う風に、
 我々は何故こうまで工学を行使するんだろうか。
 って言う問題をほんとうに冷静に考えて頂きたい。
 と、言う事を、今みたいな急支度話をすると解りにくくなるから
 もう今日ここまででしゅう先生方がおっしゃってる通りです。
 宇宙を利用する、宇宙に進出するみたいな技術論が有り得るのか
 意味が有り得るのかと言う事を考える事によって、逆説的に
 我々が地球に住んだ意味がどうしたらいいのかと言う事の
 解を得る事ができるのではないのかなって言う風な思えるように
 なってきました。
 そして、その事で最近の事で言いますと、、、今に至るまで
 だ~~って話しをすると、一時間くらいだ~といきますと、
 私もこの歳になりましたんで心臓も悪いし腰も痛いしお尻も
 かなり酷くて、いつ痛みが出てくるか解らない びびってるです。
 ものすごく。
 そう言う様な状態を一時間続けると死にますから。
 穏当な所に話をもって行きたいとふと思いましたけれども、
 何処の持って行こうかなって言う。(笑)問題は幾つかあります。
 ちょっとだけ整理させて頂きました。」