富野由悠季監督 講演内容12013年04月01日 21:31

 昨日開催した明治大学 「未来社会構造シンポジウム」での
 富野由悠季監督の講演内容をまとめていきたいと思います。
 が、時間がある時に少しずつなので、申し訳ないですが、続けてお読みいただき
 たい方は、他のブログを確認して頂けたらと思います。

 富野由悠季監督はセッション3:未来社会想像・創造で登壇され、
 「1000年の夢をもたせる
  -宇宙時代の社会問題を子供に理解してもらう必要性-」と題して、
 ご発言されました。
 (富野由悠季監督が登壇して30分程お話されました)



 司会の方からご紹介を受けた後の富野由悠季監督の発言からです。




「って言う様な手順で今日ここに来て話をしてくれと言われてまして、
 教壇者にほぼ助けられる様な1年位前の話でしたんで、今日この様な
 かたちになってるとはつゆ知らず。w
 今日初めから聴講させて頂きました。
 それで、あの。それぞれ専門の先生方の話もとても勉強になって
 おりますので、実を言うと今日ここから話を聞く人には解りずらい
 話になってしまいます。
 て、言うのは、用意したレジュメでは全体的に宇宙利用宇宙開発・・・
 (聞き取れませんでした)
 ・・・全部、各先生方の話でされてしまいました。
 なによりも先生方だけでなく学生さん達・・・(聞き取れませんでした)
 ・・・どういう事かと言うと、アニメやコミックやなにかで
 俗に言う宇宙物をやるという様な物、って言うある意味啓蒙作用が
 働いて、実際に大学で勉強するような世代の方達が、宇宙社会学
 って言う聞く力、今後の宇宙利用と言う言い方が正しいかどうか
 多少問題があるんです。
 みたいなのを早く勉強して実学を学びそれが実用(実業?)入って行く方が
 いらっしゃるんではないかと思っています。
 そう言う方達が勉強なさってるの声、2時間3時間近く説明されましたんで
 これを重ねてお話する訳、ごめんなさい、
 僕が寝ずに用意してある話が、かなりバンバンバンバン言われちゃった
 もんで、喋る事がほとんどなくなったってな格好です。
 と、同時に改めてようやく今、岡田先生の様な方には御礼申し上げます。
 って言うのは社会人類学的な立場とか、あの、とくにフィールドワーク
 視点から見た人の行動様式みたいなものを、先程先生からご説明伺うと
 ほんとにそうなんではなく、どういう事かと言うと、
 一人の人間もしくは一つの世界の想像力はたかが知れていて、50年後
 100年後1000年後の事は想像できない。
 想像ができないと言う事、特化できないまま暮らしている。僕自身は。
 あの、ガンダムを言う作品を作ったおかげで、35年近く考えさせられ
 まして、特化できないと言う事だけを実感できるようになった。
 で、言う事は、僕なりに自己批判するのではなくて、では現在ただ今の・・・
 政権とか最先端に立ってらっしゃる方の学識って
 言うものが50年後の事を思っているかと言うとおそらく思ってないだろう
 違っているかもしれない。って言う事を薄々感じる立場に立ってしまいました。
 ところが実を言う勘です。僕は所詮ロボットアニメの専門家の演出家でしか
 ありませんので、いわゆる俗に言う学識と言うのは一切合切ない。
 ただ、あの、ご紹介頂きました様に、宇宙空間で人が暮らしうるかって
 言う事をドラマにする事を否が応でも考えさせられました。
 例えばどういう事を考えたかと言うと、シリンダーの中のスペースコロニー
 って言う物を、人が住んだ瞬間に永遠に回転させて1Gの重力下で
 人を暮らせさせなければいけない。
 その様に永遠に継続できる構造体と言うのは成立するのか否が応でも
 考えさせられます。」

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